難易度 | ★★★☆☆ (普通) |
おススメ度 | ★★★☆☆ |
受験資格 | 第1次レベル講座は誰でも受講できますが、1次2次とも受験は、日本証券アナリスト協会が実施する通信教育講座を受講していることが必須です。 |
勉強時間 | 約400時間 |
概要
証券アナリスト試験は、株式や債券、投資信託など、いわゆる「お金の世界」を幅広く学べる資格試験です。金融業界で働く人はもちろん、投資に興味を持っている方や経済ニュースをもっと深く理解したい方にも役立ちます。
学ぶ内容は、経済や財務、企業分析といった専門的なテーマですが、ひとつひとつをしっかり積み上げていくことで、投資のプロがどんな視点で情報を読み解いているのかがわかるようになります。
難易度は少し高めですが、その分合格すれば「金融の専門知識を持っている人」としての大きな信頼や評価につながります。証券会社や銀行、投資関連の仕事に就きたい人にとっては大きな武器になりますし、個人で資産運用をしている人にとっても一生モノの知識が得られる試験です。
「お金のしくみをもっと知りたい」「投資をより賢くしたい」と思う人にとって、証券アナリスト試験は世界を広げてくれる入口のひとつと言えるでしょう。
出題内容と合格基準
試験は、第1次試験と第2次試験の2段階で構成されています。
【第1次試験(3科目)】
①証券分析とポートフォリオ・マネジメント(試験時間170分、配点170点)
②財務分析、コーポレート・ファイナンス(試験時間100分、配点100点)
③市場と経済の分析、数量分析と確率・統計、職業倫理・行為基準(試験時間90分、配点90点)
試験はマークシート方式で、科目別に受験可能。
合格基準:6割程度の得点率
【第2次試験】
出題範囲は、第1次試験の全ての分野に及びます。
計算問題や記述式の応用問題が中心です。
午前・午後でそれぞれ3時間ずつ、合計6時間の長丁場試験。
合格基準:5割程度の得点率
試験日
【第1次】4月下旬、9月下旬
【第2次】6月上旬
試験地
札幌、仙台、東京、大阪、名古屋、金沢、広島、松山、福岡、ニューヨーク、ロンドン、香港
受験料
【第1次】13,000円
※第1次レベル講座の受講料が、別途60,000円かかります
【第2次】15,000円
※第2次レベル講座の受講料が、別途57,000円かかります
合格率
【第1次】
令和7年春:48.4%
令和6年秋:49.9%
令和6年春:46.5%
【第2次】
令和7年:44.4%
令和6年:44.6%
令和5年:46.7%
取得のメリット
・金融・投資に関する専門知識が身に付く
証券アナリストの試験勉強を通じて、経済学・財務・ファイナンス・マーケティングなど幅広い金融知識が体系的に学べます。この知識は金融機関の資産運用アドバイスや企業の財務戦略、M&Aなど様々な場面で役立ちます。
・収入アップが期待できる
証券アナリストの有資格者は平均年収が一般会社員より高く、金融や投資分野での専門性を活かして経験を積むほど収入増が見込まれます。関連資格と組み合わせることでさらに活躍の場が広がり、収入アップにもつながります.
・就職・転職やキャリアアップに有利
金融業界を中心に証券アナリスト資格があることで専門性が認められ、転職や昇進の際にアピール材料になります。特に証券会社、投資銀行、資産運用会社などで高い評価を受け、幅広い企業で活躍できる可能性が高まります。
ステップアップ
・専門領域や役職でのキャリア拡大
証券アナリストとして経験を積んだ後は、投資銀行や資産運用会社でのリーダー職やチーフアナリスト、投資チームのリーダーといった管理職へステップアップできます。また、セルサイド(証券会社側)やバイサイド(運用会社側)で専門分野に特化する道もあります。
・転職・外資系企業への挑戦
外資系企業へ転職して、能力主義の下で高収入を得たり、より成果を求められる環境で自分の市場価値を高めたりするケースが多いです。国内の金融機関やコンサルティング会社、シンクタンクへ転職する例もあります。
・独立・フリーランスや他業種への展開
実務経験を積んだ後、独立してフリーランスの金融アナリストとして活動したり、金融コンサルタントや事業会社の財務・IR部門に異動したりすることもあります。知識と経験を活かして異業種へのキャリアチェンジも可能です。
・日本証券アナリスト協会に入会し、実務経験3年以上を積みつつさらに高度な資格に挑戦することも資格保持者のステップアップの一環です。
主催者リンク
公益社団法人 日本証券アナリスト協会
https://www.saa.or.jp/index.html