| 難易度 | ★☆☆☆☆ (易しい) |
| おススメ度 | ★★★★☆ |
| 受験資格 | 誰でも受験可能 |
| 勉強時間 | IT初心者:約200時間 知識保持者:100~150時間 |
概要
情報セキュリティマネジメント試験は、職場で安心・安全にITを活用するための「セキュリティの基礎知識」を身につけることを目的とした国家試験です。難しい専門家向けというよりも、「普段の業務でITを扱う人が知っておくと安心」というレベルの内容が中心なので、IT分野以外の方でもチャレンジしやすい試験となっています。
例えば、「メールの添付ファイルにウイルスがあるかもしれない」「大事な顧客データを安全に守りたい」「パスワードをどう工夫すれば安全にできるのか」といった、日常的なIT活用の場面に役立つ知識が多く出題されます。
勉強を通じてセキュリティ意識が高まり、業務にも大きくプラスになりますし、国家資格なのでキャリアのアピールにもつながります。IT初心者の方でも「まずは一歩目」として取り組みやすい資格といえるでしょう。
出題内容と合格基準
試験は「科目A」と「科目B」に分かれています。
制限時間:120分
| 出題分野 | 問題数 |
|---|---|
| 【科目A】(四肢択一) <テクノロジ系> ・セキュリティ、システム構成要素 ・ネットワーク、データベース <マネジメント系> ・プロジェクトマネジメント ・サービスマネジメント <ストラテジ系> ・システム戦略 ・企業と法務 | 60問 |
| 【科目B】(多肢選択式) ・情報セキュリティマネジメントの 計画、情報セキュリティ要求事項 に関すること ・情報セキュリティマネジメントの 運用・継続的改善に関すること |
合格基準:600点以上/1,000点
試験日
CBT方式(試験会場のPC画面上にて解答)のため、ご自身の希望する日を選んで受験することができます。
試験地
全国47都道府県
受験料
7,500円
合格率
令和6年度 : 69.0%
令和5年度 : 72.6%
取得のメリット
・企業での信頼性向上と活躍の場拡大
この資格を持つことで、情報セキュリティポリシーの策定や教育、システム運用、インシデント時の対応などの責任ある業務を任されやすくなり、企業内で貢献度が高まります。
・キャリアアップや転職・就職活動でのアピール
国家試験資格として、履歴書に記載することで「情報セキュリティに関する専門知識と高い意識がある人材」と評価されやすく、就職や人事評価でのアピール材料となります。
・手当や優遇制度の対象になる場合も
企業によっては資格取得者に奨励金や資格手当が支給されることもあります。
・上位資格へのステップアップとして有用
セキュリティの基礎力が身につくため、情報処理安全確保支援士など更に上の資格取得にも役立ちます。
ステップアップ
上位資格として代表的なのは「情報処理安全確保支援士(登録情報セキュリティスペシャリスト)」です。これは情報セキュリティマネジメント試験の難易度よりも高く、専門的な知識と技能を証明する名称独占資格で、社会的信用も高いです。
他に、より応用的なIT資格として「応用情報技術者試験」や、より高度なセキュリティ関連の国際資格「公認情報セキュリティマネージャー(CISM)」もあります。CISMは実務経験を要し、マネジメント層向けの資格です。
主催者リンク
情報処理推進機構(IPA)
https://www.ipa.go.jp/shiken/mousikomi/cbt_sg_fe.html
