【国】保健師

難易度★★★☆☆
(普通)
おススメ度★★★☆☆
受験資格看護師国家試験に合格した者、または看護師国家試験の受験資格を有する者で、次のいずれかに該当する者。
・文部科学大臣または都道府県知事が指定する保健師養成所・保健師課程(大学や専門学校)で1年以上、保健師になるための科目を修めて卒業すること。
・外国で保健師免許資格を取得した者は、厚生労働大臣が同等以上の知識・技能を有すると認めた者。
勉強時間大学等での勉強時間による。
目次

概要

保健師試験は、人々の健康を支え、地域や社会をより暮らしやすくするための大切な資格試験です。看護師の資格を持つ人がさらに一歩進んで、健康相談や病気の予防活動、地域の保健指導などを担っていくために必要とされます。

この試験を目指すことで、病院だけでなく市町村の保健センターや学校、企業など、活躍の場はぐっと広がります。赤ちゃんから高齢の方まで幅広い世代と関わりながら「健康な毎日」を支えるやりがいが待っています。

勉強の内容は、医学や看護の知識に加えて、公衆衛生や予防医学など、暮らしに直結する分野も多く含まれています。難しそうに感じるかもしれませんが、「人の笑顔や安心のために役立つ知識を身につける学び」と考えるとぐっと身近に感じられるはずです。

保健師試験は、未来の健康づくりに貢献したいという想いをカタチにできる挑戦です。少しずつの積み重ねが、自分自身の成長と、誰かの毎日を支える大きな力になっていきますよ。

出題内容と合格基準

試験は午前と午後に分かれており、試験時間は合計160分(午前80分、午後80分)です。問題は一般問題と状況設定問題に分かれ、合計で145点満点(一般問題75問、状況設定問題35問)で出題されます。

試験科目
・公衆衛生看護学
・疫学
・保健統計学
・保健医療福祉行政論

試験日

2月上旬

試験地

北海道、青森、宮城、東京、新潟、愛知、石川、大阪、広島、香川、福岡、沖縄

受験料

5,400円

合格率

令和6年度 : 94.0%
令和5年度 : 95.7%
令和4年度 : 93.7%

取得のメリット

・予防医療に携われる
保健師の大きな特徴は、病気やケガを治療する看護師とは異なり、健康維持や疾病予防のために地域住民を支援できることです。予防医学に直接関わることで、多くの人が健康で安心して暮らせる社会づくりに貢献できるというやりがいがあります。

・専門性の高い知識・技術の習得とキャリアアップ
保健師資格を得ることで、専門的な保健指導の知識や技術を身につけられ、看護師としての業務に加えて行政機関や企業など幅広い職場で活躍できる選択肢が増えます。資格手当が出る場合や、社会的地位や収入の安定にもつながります.

・ワークライフバランスの向上
夜勤や残業の多い看護師に比べて、保健師は日勤中心で規則的な勤務が多く、土日休みなど生活リズムが安定しやすいです。プライベートを重視しやすいため、仕事と生活のバランスを取りやすい職業ともいえます。

・社会貢献の実感
保健師は地域住民の健康を支える公益性の高い仕事であり、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層を対象に健康相談や指導を行うため、地域社会に貢献している実感が得られます。

・離職率の低さ
専門的スキルを活かせること、および勤務環境の安定さから離職率が低い傾向があり、長く安心して働き続けられやすい職種です。

ステップアップ

・行政保健師としてのキャリアアップ
新人期は地域活動や母子保健などの基本業務を経験し、中堅期(5〜10年目)になると若手保健師の指導や企画立案、複雑な保健課題対応などができるようになります。その後は主任保健師や係長、課長補佐、課長といった管理職に昇進し、保健福祉分野の政策立案やリーダーシップを発揮する立場へ進むことが一般的です。

・産業保健師としての専門性向上
企業の健康管理部門で働く場合、健康経営推進の役割を担い、専門知識と経営感覚の両方を磨いていきます。スキルアップとして産業保健師関連の資格取得や大学院進学、海外留学を経て研究者になる道もあります。

・専門資格取得や関連職種への展開
保健師の知識を活かし、健康運動指導士や養護教諭などの資格を取得してキャリアの幅を広げることも選択肢です。これらの資格取得は保健師資格の一部免除があり、比較的取り組みやすいです。

・転職や独立も可能
経験を活かして他分野に転職したり、開業保健師として独立したりする道もあります。国際的な活動としてWHOや青年海外協力隊での活躍も目指せます。

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