【民】証券外務員

難易度二種:★☆☆☆☆
   (易しい)
一種:★☆☆☆☆
   (易しい)
おススメ度★★☆☆☆
受験資格誰でも受験可能
勉強時間二種:約80時間
一種:約100時間
目次

概要

証券外務員試験は、証券会社などで働くときに欠かせない「金融の入門パスポート」のような資格試験です。株や投資信託、債券といった金融商品の基本知識はもちろん、金融ルールやコンプライアンスについてもしっかり学べるので、まさに“お金の世界への第一歩”といった位置づけになります。

この試験に合格すると、証券会社でお客様と直接やり取りをしたり、実際に金融商品の説明や販売をしたりできるようになります。そのため、これから金融業界に進みたい人にとっては登竜門のような存在です。

勉強内容は、経済や金融市場の仕組み、商品ごとの特徴から法律・ルールまで幅広いですが、基礎を押さえれば独学でも十分合格を目指せます。受験者も学生から社会人まで幅広く、将来のキャリアの武器にしたい人や、金融を基礎から理解したい人にとってはおすすめの資格試験です。

出題内容と合格基準

試験はパソコンを使ったマウス操作で実施されます。

【二種】
(出題範囲)
・法令・諸規則:金融商品取引法、金融商品の勧誘・販売に関する法律、協会定款・諸規則など
・商品業務:株式業務、債券業務、投資信託及び投資法人に関する業務など
・関連科目:証券市場の基礎知識、株式会社概論、経済・金融・財政の常識、財務諸表と企業分析、証券税制など
300点満点で、210点(7割)以上で合格。試験時間は120分。出題形式は〇×問題50問(各2点)と五肢選択問題20問(各10点)です。

【一種】
(出題範囲)
二種の出題範囲に下記の「デリバティブ取引」が追加されます。
・デリバティブ取引:信用取引、先物取引、オプション取引の基礎知識
440点満点で308点(7割)以上で合格。試験時間は160分。出題形式は〇×問題70問(各2点)と五肢選択問題30問(各10点)です。

試験日

月~金曜日(土日祝日、年末年始を除く)

試験地

全国主要都市

受験料

【第二種、第一種】各12,169円

合格率

【二種】
令和6年度:64.5%
令和5年度:65.6%

【一種】
令和6年度:73.0%
令和5年度:71.3%

取得のメリット

・金融業界や証券会社への就職・転職で有利になる。資格を持っていることで、金融商品を取り扱う業務に携われるため、業界内での評価や採用で有利になることが多いです。また、転職市場でも歓迎される資格です。

・経済や金融に関する体系的な知識が身につく。試験準備を通して金融の基礎知識が学べ、これが仕事だけでなく自分の資産運用やライフプランにも役立ちます。

・幅広い金融関連の業務や職種で活用できる。証券会社だけでなく銀行、保険会社、不動産会社やファイナンシャルプランナー事務所など多様な分野で必要とされる資格です。

・比較的短期間で取得しやすく、金融業界未経験者でも勉強しやすい難易度。2~3ヶ月程度の準備期間で合格できることが多く、初学者でも挑戦しやすい資格です。

ステップアップ

・上位資格の取得:証券外務員は金融業界の基礎資格であり、次のステップとしてファイナンシャルプランナー(FP)や証券アナリストなどの上位資格取得が推奨されます。これにより、金融商品の企画や提案、資産運用のアドバイスといったより専門的で高度な業務が可能になります。

・内部管理責任者資格の取得:証券外務員取得後、多くの金融機関で社内管理を行う「内部管理責任者」資格の取得が求められるケースもあり、これは外務員資格と難易度が近いです。

・実務経験の積み上げ:資格取得後は営業やコンサルティングなどの現場で経験を積み、知識を実務に活かすことでキャリアアップが見込めます。管理職やスペシャリスト職へ昇進する例も多いです。

・資格の組み合わせによる市場価値向上:証券外務員とFP、証券アナリスト、国際資格(CFA、USCPAなど)を組み合わせることで、金融業界での市場価値や転職力が高まります。

・将来的な独立・起業準備:FPや証券アナリストなどの上位資格を活用し、金融コンサルティング業務の独立開業やスタートアップ設立などの道もあります。

・資格更新と研修の継続:証券外務員資格は5年ごとに更新が必要な場合が多く、最新の金融知識を維持するための研修も重要です。

主催者リンク

日本証券業協会
https://www.jsda.or.jp/gaimuin/gaiyou.html

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