| 難易度 | ２級：★★☆☆☆ （やや易しい） １級：★★★☆☆ （普通） |
| おススメ度 | ★★★★☆ |
| 受験資格 | ２級： 第一次検定は、受験年度中における年齢が１７歳以上の者。 第二次検定は、以下のいずれかに該当する者。 ①２級 第一次検定合格後の実務経験３年以上 ②１級 第一次検定合格後の実務経験１年以上 ③技術士第二次試験合格後の実務経験１年以上 １級： 第一次検定は、受験年度中における年齢が１９歳以上の者。 第二次検定は、以下のいずれかに該当する者。 ①１級 第一次検定合格後の実務経験５年以上 ②１級 第一次検定合格後の特定実務経験１年以上を含む実務経験３年以上 ③１級 第一次検定合格後の監理技術者補佐としての実務経験１年以上 ④２級 第二次検定合格後の実務経験５年以上 ⑤２級 第二次検定合格後の特定実務経験１年以上を含む実務経験３年以上 ⑥技術士第二次試験合格後の実務経験５年以上 ⑦技術士第二次試験合格後の特定実務経験１年以上を含む実務経験３年以上 |
| 勉強時間 | ２級：約400時間 １級：約600時間 |
概要
土木施工管理技士は、まちづくりの「現場監督」として活躍できる国家資格です。
道路や橋、トンネルなど、私たちの生活を支えるインフラ工事を安全かつスムーズに進めるために、現場全体を見守り、職人さんたちをまとめる大切な役割を担います。
資格を取得すれば、公共工事だけでなく民間の建設現場でも信頼される存在になれます。
「ものづくりが好き」「形に残る仕事がしたい」という方には、ぴったりの資格と言えるでしょう。
出題内容と合格基準
【２級】
・第一次検定（学科）
土木施工に関する基礎的な学科が中心
土木、薬液注入、構造物塗装の3分野に分かれている
６０%以上の得点が必要
・第二次検定（実地）
施工管理の基本的な実務能力を問う
施工計画や品質・安全管理に関する問題が出題される
６０%以上の得点が必要
【１級】
・第一次検定（学科）
試験科目は土木工学、電気工学、機械工学、建築学に関する一般知識など
施工管理法（施工計画作成、工程管理、品質・安全管理）
法規（建設工事に必要な法令知識）
試験は午前2時間30分、午後2時間で、マークシート形式が中心
６０%以上の得点が必要
・第二次検定（実地）
施工管理の実務能力が問われ、土質試験、材料強度試験の正確な実施と処置
設計図書に基づく施工計画の実施能力が必要
試験時間は約2時間45分、記述式試験も含まれる
６０%以上の得点が必要
試験日
【２級】（一次）６月上旬、１０月下旬、（二次）１０月下旬
【１級】（一次）７月上旬、（二次）１０月上旬
試験地
全国主要都市
受験料
【２級】（一次、二次）各６，０００円
【１級】（一次、二次）各１２，０００円
合格率
【２級】
令和６年度 ： （前期一次）４３．０％ （後期一次）４５．０％ （二次）３５．３％
令和５年度 ： （前期一次）４２．９％ （後期一次）５０．６％ （二次）５２．９％
令和４年度 ： （前期一次）６３．４％ （後期一次）６２．２％ （二次）３７．９％
【１級】
令和６年度 ： （一次）４４．４％ （二次）４１．２％
令和５年度 ： （一次）４９．５％ （二次）３３．２％
令和４年度 ： （一次）５４．６％ （二次）２８．７％
取得のメリット
・現場での責任ある役割を担える
1級土木施工管理技士は監理技術者として大規模工事の責任者になれ、2級は主任技術者として施工現場の責任を持てます。これにより、より高度な仕事とやりがいが得られます。
・キャリアアップと待遇改善
資格取得により昇給や昇進の機会が増え、企業によっては資格手当も支給されます。1級資格保有者は特に専門性が求められるポジションに就きやすく、職場での評価が高まります。
・安定した需要と将来性
建設業は法律で施工管理技術者の配置が義務づけられているため、資格保有者の需要は高く、今後も社会インフラ整備や災害復旧などで安定した職業といえます。
・専門知識・技術の習得と自己成長
資格を通じて施工計画や品質・安全管理などの高度な知識とスキルが身につき、現場だけでなく企画やコンサルタント、教育分野でも活躍の道が広がります。
ステップアップ
・施工管理業務の現場経験を積みながら、1級土木施工管理技士の資格取得を目指すのが基本のキャリアパスです。1級を取得すれば大規模工事の監理技術者として現場の責任者を務めることができ、給与や待遇面での向上が期待できます。また、監理技術者として公共工事の重要なポジションに就けることが多いです。
・建設コンサルタント会社への転職もステップアップの一つです。ここでは設計や計画、監査など発注者側の視点でプロジェクトに関わり、現場作業の体力負担が軽減されるほか専門的な技術スキルを活かせます。
・地方自治体や公的機関でのインフラ管理や公共事業計画の職も土木施工管理技士資格者に人気の進路で、安定した環境で長期的に働くことが可能です。
・独立開業も1つの大きなステップで、土木施工管理技士の資格があると建設業許可の取得がしやすく、個人で施工管理事業を営むことが可能になります。独立には経営能力や営業力も必要ですが、収入の上限を大幅に引き上げるチャンスとなります。
・関連資格（建設業経理士、技術士、測量士など）を取得し専門性や業務範囲を広げることで、より高度なキャリアも目指せます。最新のICT技術やBIM/CIMの習得も長期的に有利です。
主催者リンク
一般財団法人 全国建設研修センター
https://www.jctc.jp/exam/
