難易度 | ★★★★★ (難しい) |
おススメ度 | ★★★☆☆ |
受験資格 | 誰でも受験可能 |
勉強時間 | 約3,000時間(約2年) |
概要
弁理士試験は、特許や商標・意匠といった「アイデアやデザインを守るお仕事」に就くための国家試験です。発明やブランドを法律の面から支えていく専門家になるための入り口、といえばイメージしやすいかもしれません。
試験の範囲は法律を中心に専門的な知識が求められますが、最初から難しいことばかりではなく、「アイデアをどう守るのか」「人の工夫をどう支えるのか」という仕組みを学ぶところから始まります。学習を進めていくと、日常生活の中にある製品やデザインを見るときに「これって特許で守られているのかな?」といった視点が自然と身につき、勉強そのものが少し楽しく感じられることも多いです。
合格までの道のりは長めですが、計画的に取り組めば一歩ずつ着実に力をつけていける試験です。法律に関心のある方や、新しいものを支える仕事に挑戦してみたい方には、とてもやりがいのある目標になるでしょう。
出題内容と合格基準
試験は、「短答式試験」「論文式試験」「口述試験」の3つに分かれている。
【短答式5科目】(五肢択一、60問、3.5時間)
・特許法・実用新案法
・意匠法
・商標法
・工業所有権に関する条約
・著作権法・不正競争防止法
⇒合格ラインは、総合点の65%程度。
【論文式】
・(必須)特許法・実用新案法
・(必須)意匠法
・(必須)商標法
・(6科目より1科目選択)理工Ⅰ(機械・応用力学)、理工Ⅱ(数学・物理)、理工Ⅲ(化学)、理工Ⅳ(生物)、理工Ⅴ(情報学)、法律(民法など)
⇒合格ラインは、総合点の65%程度。
【口述】
・特許法・実用新案法、意匠法、商標法から出題される面接形式
試験形式と試験日
【短答式】5月中旬
【論文式】6月~7月下旬
【口述】10月中旬
試験地
【短答式】仙台、東京、名古屋、大阪、福岡
【論文式】東京、大阪
【口述】東京
受験料
12,000円
合格率
令和6年度 : 6.0%
令和5年度 : 6.1%
令和4年度 : 6.1%
取得のメリットとステップアップ
・就職や転職に有利。
・独立開業も可能。
【ステップアップ資格】
・司法試験
・公認会計士
・税理士