難易度 | ★★★★☆ (やや難しい) |
おススメ度 | ★★★★☆ |
受験資格 | 次のいずれかを満たす者。 ①学校教育法に基づく大学において、薬学の正規の課程(6年生課程)を修めて卒業した者 ②外国の薬学校を卒業し、または外国の薬剤師免許を受けた者で、厚生労働大臣が①に掲げる者と同等以上の学力を有すると認定した者 |
勉強時間 | 大学での勉強時間による。 |
概要
薬剤師試験は、医療の現場で活躍する“おくすりの専門家”になるための大切なステップです。大学で薬学を6年間しっかり学んだのちに挑戦できる国家試験で、合格すれば病院や薬局、製薬会社など幅広いフィールドで働けるようになります。
内容は、薬の正しい使い方はもちろん、体の仕組みや病気との関わり、安全にお薬を届けるための法律や制度まで幅広く出題されます。ちょっと聞くと難しそうに感じますが、日々の勉強を積み重ねていけば、ひとつひとつ理解できるようになっていく試験です。
試験勉強は長い道のりですが、“困っている人に安心を届けたい”という思いが原動力になります。合格すれば、患者さんから直接「ありがとう」をもらえる職業に就けるので、その達成感はとても大きいもの。薬剤師試験は、薬のプロとして社会に羽ばたくためのゴールであり、新しいスタートラインでもあるんです。
出題内容と合格基準
【筆記試験】
(以下の7科目から成り、2日間に分けて各科目ごとに「必須問題(90問)」と「一般問題(255問)」が出題される。)
・物理・化学・生物
・衛生
・薬理
・薬剤
・病態・薬物治療
・法規・制度・倫理
・実務
⇒合格ラインは70%。
試験日
2月中旬の2日間
試験地
北海道、宮城、東京、石川、愛知、大阪、広島、徳島、福岡
受験料
6,800円
合格率
令和7年 : 68.85%
令和6年 : 68.43%
令和5年 : 69.00%
取得のメリット
・専門性と信頼の向上
資格を持つことで、最新の専門知識や技術を身につけられ、他の薬剤師との差別化が図れます。医師や患者からの信頼が厚くなり、適切な助言やサポートが可能になるため、職場での評価が高まります。
・キャリアアップと収入増
認定薬剤師資格を取得すると、管理薬剤師やかかりつけ薬剤師などの重要な役職に就きやすくなり、昇給や資格手当の支給が期待できます。転職時にも高く評価され、年収アップの可能性が増えるメリットがあります。
・スキル向上とやりがい
資格取得の過程で専門分野の知識が深まり、患者への服薬指導やケアの質が向上します。これにより薬剤師としての成長や仕事のやりがいを感じやすくなります。
・転職での優位性
資格があることで他の薬剤師との差別化ができ、優遇されたり採用されやすくなることもあります。待遇の良い職場への転職がしやすくなるのもメリットです。
ステップアップ
・認定薬剤師から専門薬剤師へ
まず認定薬剤師資格を取得し、さらにその分野で専門的な実務経験や研修・講習、試験合格を経て「専門薬剤師」資格を目指す方法です。専門薬剤師は認定薬剤師よりさらに高度な専門性を証明する資格で、薬剤師としてキャリアの飛躍につながります。
・管理薬剤師やかかりつけ薬剤師のポジション
認定薬剤師資格を取得すると、調剤薬局の管理薬剤師やかかりつけ薬剤師へのステップアップが可能になり、責任ある役職就任や地域に根ざした医療支援ができるようになります。管理薬剤師は店舗・拠点の管理監督を担う重要なポジションで、収入アップや職務内容の拡充が期待されます。
・転職によるスキルアップ・キャリアアップ
より専門的な医療機関(大学病院や総合病院)への転職や、ドラッグストアなど別の職場に挑戦することで、業務内容の幅を広げることも有効です。転職によって治療薬物モニタリングやチーム医療への参加、OTC医薬品や健康食品の知識習得など多様な経験が得られます。
・他の資格取得やスキル習得
糖尿病療養指導士やサプリメントアドバイザー、英語力向上など薬剤師以外の分野での資格取得も含め、幅広い知識を身につけることでキャリアの選択肢が増えます。継続的な自己研鑽がキャリアアップの鍵です。