難易度 | ★★★★★ (難しい) |
おススメ度 | ★★★☆☆ |
受験資格 | 会計学に属する科目「簿記論」「財務諸表論」は、誰でも受験可能。 税法に属する科目は、次のいずれかを満たす必要がある。 【学識による受験資格】 ・大学または短大卒で、社会科学に属する科目を1科目以上履修した者 ・大学3年次以上で、社会科学に属する科目を含む62単位以上を取得した者 ・専修学校の専門課程修了者で、社会科学に属する科目を1科目以上履修した者 ・司法試験合格者 ・公認会計士試験短答式試験合格者 【資格による受験資格】 ・日商簿記検定1級合格者 ・全経簿記検定上級合格者 【職歴による受験資格】 ・法人または個人事業の会計に関する事務に2年以上従事した者 ・銀行・信託会社・保険会社等で資金の貸付・運用に関する事務に2年以上従事した者 ・税理士・弁護士・公認会計士等の業務補助に2年以上従事した者 |
勉強時間 | 約2,000~4,000時間(約3年) |
概要
税理士試験は、会計や税金のプロフェッショナルを目指す人たちが受ける大切な国家試験です。少し堅いイメージを持たれがちですが、実は「数字やお金に関する専門知識を学び、誰かの暮らしやビジネスを支える力を身につけるための道」と考えると、とても身近でやりがいのあるチャレンジです。
試験そのものは、簿記や財務諸表、税法など幅広い分野から出題されますが、一度にすべて受けなくてもよい仕組みになっています。科目ごとに合格を積み重ねていけるので、自分のペースで学んでいけるのが大きな特徴です。毎日の勉強が少しずつ将来の専門性につながると思うと、努力を重ねる楽しみも感じられます。
合格すれば、独立して事務所を開いたり、企業で税務の専門家として働いたりと、キャリアの選択肢が大きく広がります。数字を扱うことが得意な人はもちろん、「人の役に立ちながら自分の知識を活かしたい」と思う人にとっては、とても魅力的な目標になる資格です。
出題内容と合格基準
試験は、全11科目の中から5科目を選択して受験する科目選択制。5科目すべてを単年度で合格する必要はなく、合格した科目は生涯有効。
【記述式】
・(必須)簿記論
・(必須)財務諸表論
・(3科目選択)所得税法、法人税法、相続税法、消費税法、酒税法、国税徴収法、住民税、事業税、固定資産税
※所得税法または法人税法のいずれか1科目選択。消費税法と酒税法、住民税と事業税は、それぞれ一方の科目しか選択できない。
⇒合格ラインは、60%以上。
試験形式と試験日
筆記試験。8月上旬。
試験地
北海道、宮城、埼玉、東京、石川、愛知、大阪、広島、香川、福岡、熊本、沖縄
受験料
(1科目) 4,000円
(2科目) 5,500円
(3科目) 7,000円
(4科目) 8,500円
(5科目)10,000円
合格率
令和6年度 : 16.6%
令和5年度 : 16.7%
令和4年度 : 16.5%
※全科目平均の合格率
取得のメリットとステップアップ
・就職や転職に有利。
・独立開業も可能。
【ステップアップ資格】
・社会保険労務士やファイナンシャルプランナーの資格をダブルライセンスで持っておくとよい。