【民】品質管理検定(QC検定)

難易度4級:★☆☆☆☆
   (易しい)
3級:★★☆☆☆
   (やや易しい)
2級:★★★☆☆
   (普通)
1級:★★★★☆
   (やや難しい)
おススメ度★★★☆☆
受験資格誰でも受験可能
勉強時間4級:約50時間
3級:約100時間
2級:約150時間
1級:約200時間
目次

概要

品質管理検定(QC検定)は、ものづくりやサービスの現場で「より良い品質」を実現するための知識や考え方を学ぶための資格です。難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は私たちの日常にもつながる、とても身近な内容が多いんですよ。

たとえば、ちょっとした工夫でミスを減らしたり、みんなで話し合ってより良い方法を見つけたりすること。こうした姿勢を体系的に学べるのがQC検定です。レベルも基礎から上級まで幅広く用意されているので、学生の方から社会人まで、自分に合った段階から挑戦できます。

「チームで協力して成果を上げたい」「効率的に仕事を進めたい」「品質にこだわる姿勢を身につけたい」――そんな思いを持つ方にぴったりの検定といえます。堅苦しい資格というより、仕事や生活をちょっと便利に、そして気持ちよくしてくれるヒントがぎゅっとつまった学びの場。それが品質管理検定です。

出題内容と合格基準

【4級】(CBT90分、70%以上で合格)
・品質管理の基礎知識(管理、改善、検査、標準化)
・事実に基づく判断、データの活用方法
・製品サービスや職場の総合的品質管理の基礎知識

【3級】(CBT90分、70%以上で合格)
・品質管理の基本的な考え方や方針管理
・QC七つ道具や新QC七つ道具の基礎
・統計的手法の基礎(管理図、工程能力指数、相関分析)

【2級】(CBT90分、70%以上で合格)
・QCのものの見方・考え方
・品質保証の基本、品質経営の要素
・統計的基礎(管理図、抜取検査、実験計画法、相関分析、単回帰分析、信頼性工学)

【1級】(CBT90分、70%以上で合格)
・品質の概念、品質保証(新製品開発・プロセス保証)
・品質経営の要素(方針管理、機能別管理、日常管理、標準化、人材育成、マネジメントシステム)
・統計的手法(管理図、工程能力指数、抜取検査、実験計画法など)
・高度な分析手法(相関分析、回帰分析、多変量解析、信頼性工学、ロバスト設計)など

試験日

【4・3級】6月下旬~9月下旬、12月中旬~翌年3月中旬(CBT形式)
【2・1級】9月下旬、翌年3月中旬(筆記形式)

試験地

全国各地

受験料

【4級】  4,400円
【3級】  5,830円
【2級】  7,150円
【1級】 11,880円

合格率

【4級】
令和7年3月 : 84.29%
令和6年9月 : 85.25%
令和6年3月 : 84.96%

【3級】
令和7年3月 : 51.72%
令和6年9月 : 53.57%
令和6年3月 : 50.19%

【2級】
令和7年3月 : 34.88%
令和6年9月 : 28.90%
令和6年3月 : 29.99%

【1級】
令和7年3月 : 4.99%
令和6年9月 : 9.38%
令和6年3月 : 3.37%

取得のメリット

・就職・転職で有利になる
QC検定の資格は品質管理に関する知識やスキルの証明となり、特に製造業など品質管理を重視する企業での就職や転職時に他の応募者と差をつけることができます。資格欄にQC検定の取得を記載することで、志望度の高さや専門性をアピールでき、企業側の採用判断を後押しすることもあります。また、品質管理の基礎知識を持つことは、多くの業種で役立つ汎用性の高いスキルです。

・キャリアアップ・昇進に役立つ
QC検定はレベル別に資格があるため、段階的に品質管理の専門知識を深めることができ、上位の1級や2級を取得すると管理職やリーダー職への昇進に有利とされます。昇給や待遇面の向上も期待でき、企業によっては昇進の条件としてQC検定合格者を求めるところもあります。

・実務での問題解決能力や品質管理スキル向上
QC検定の勉強を通じて統計的な品質管理や問題解決の手法を習得でき、現場での品質改善や原因分析、予防策の立案に直接役立ちます。これにより業務効率が向上し、組織内での信頼も得やすくなります。

・組織の品質意識向上と社内教育の効率化
QC検定取得者が増えることで組織全体の品質意識が高まり、品質管理体制の強化や社内教育の計画も立てやすくなります。さらに、採用時の能力評価基準としても活用され、組織全体の品質レベル向上に貢献します。

ステップアップ

・次の級の資格取得を目指す
QC検定は4級から1級までのレベルがあり、3級合格後は2級、さらに1級へと順序よくステップアップするのが一般的です。とくに1級は難易度が高く、統計的手法の理解や実務知識が必要となるため、2級で基礎を固めてから挑戦するのが効率的です。1級合格までに400~500時間程度の勉強が必要なこともあります。

・実務でのスキル応用と成長目標設定
取得した資格を活かして、実務における品質管理や問題解決に積極的に応用し、業務内での信頼を築くことが重要です。QC七つ道具や統計的手法を活用し、データ分析や改善提案を行い、具体的な業績を上げることでキャリアアップにつながります。また、明確な成長目標を設定し、品質管理技術の実務力向上を目指すことが推奨されます。

・関連資格や高度な専門知識の習得
QC検定以外にも、品質管理関連資格としてISO規格の監査資格や統計検定などがあり、これらの取得によって専門性をさらに高めることができます。最新の品質管理知識や技術を継続的に学ぶことで、業界内での価値を維持・向上させられます。

・転職や社内昇進によるキャリア形成
社内でのリーダー職や管理職を目指すほか、品質管理のスキルを活かして他企業へ転職し、より良い待遇や環境を求めることも有効です。品質管理は多業種で需要が高いため、経験と資格を背景にキャリアの幅を広げやすい領域です。

主催者リンク

日本規格協会グループ(JSA GROUP)
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/

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