【国】データベーススペシャリスト試験

難易度★★★★☆
(やや難しい)
おススメ度★★★☆☆
受験資格誰でも受験可能
勉強時間約300時間
目次

概要

データベーススペシャリスト試験は、情報処理技術者試験の中でも「データの達人」を目指す人にぴったりの資格です。膨大なデータをどう整理して、どう安全に管理し、どう役立てていくか――そんなデータの世界の裏側を支える力が身につきます。

お仕事でデータベースを触る方はもちろん、「ただの数字や文字の集まりが、実は社会を動かす仕組みになっているんだ!」という発見を楽しめる試験でもあります。問題の内容は、SQLやデータモデリングからセキュリティや運用まで幅広く、「基盤をしっかり支えるエンジニア」になれる要素がぎゅっと詰まっています。

合格すれば、データベースに関する専門性を証明できるだけでなく、システム開発やインフラ分野での信頼感もぐんと高まります。技術に自信をつけたい方、キャリアのステップアップを考えている方にとって、大きな助けになる試験です。

出題内容と合格基準

試験は、「午前Ⅰ」「午前Ⅱ」「午後Ⅰ」「午後Ⅱ」の4つに分かれています。
午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰには足切り制があります。基準点未達の場合、以降の採点なしで不合格となります。

【午前Ⅰ】(四肢択一、50分)

出題分野問題数
<テクノロジ系>
・基礎理論
・コンピュータシステム
・技術要素
・開発技術
<マネジメント系>
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
<ストラテジ系>
・システム戦略
・経営戦略
・企業と法務
30問

合格基準:60点以上/100点

【午前Ⅱ】(四肢択一、40分)

出題分野問題数
<テクノロジ系>
・コンピュータ構成要素
・システム構成要素
・データベース
・セキュリティ
・開発技術
25問

合格基準:60点以上/100点

【午後Ⅰ】(記述式、90分)

出題分野問題数
①データベースシステムの企画・要件定義・開発
②データベースシステムの運用・保守
③データベース技術
3題中
2題選択

合格基準:60点以上/100点

【午後Ⅱ】(記述式、120分)

出題分野問題数
・事例解析
(論理データベース設計・
 物理データベース設計など)
2題中
1題選択

合格基準:Aランク評価

試験日

筆記試験。10月の特定の日曜日に実施。

※令和8年度試験より、CBT方式(試験会場のPC画面上にて解答)に変更予定。
 ご自身の希望する日を選んで受験することができます。

試験地

全国主要都市

受験料

7,500円

合格率

令和6年度秋 : 17.2%
令和5年度秋 : 18.5%
令和4年度秋 : 17.6%

取得のメリット

・専門知識と成長速度の向上
試験合格を通じてデータベースの基礎知識や課題解決能力が身につき、業務経験での成長が早くなります。これにより効率的なデータベース設計・運用が可能になり、技術者としてのスキルが飛躍的に高まります。

・企業での評価と給与アップ
資格取得者には企業から資格手当が支給されることが多く、基本給の増加や3万円から10万円程度の手当が期待できます。高度な専門スキルの証明になるため、昇進や年収アップに繋がる場合があります。

・就職・転職での優位性
この国家資格は転職時に強力な武器となり、専門性を重視する企業やプロジェクトマネジメント職で特に評価されます。応用情報技術者試験よりも就職に有利とされるケースもあります。

・その他のメリット
自治体のプロジェクトなど特定の仕事で資格保持が要件になる場合があり、専門用語の理解によるコミュニケーションの円滑化や業務効率の向上もメリットです。

ステップアップ

・専門スキルの深化
取得後はOracleやSQL Serverなど特定のDBMS認定資格を目指してデータベース管理の専門性を高めることが推奨されます。パフォーマンスチューニングやセキュリティの高度な知識を習得し、技術力を強化することで市場価値が上がります。

・関連分野への展開
ビッグデータ、データサイエンス、クラウド技術などデータベース周辺の分野に知識を広げるキャリアパスもあります。これによりAIプロジェクトへの参加やクラウド基盤設計など、幅広いIT領域で活躍できる可能性が拡がります。

・マネジメント・上流工程への移行
データベーススペシャリストとしての経験を活かし、プロジェクトマネージャーやITコンサルタント、データアーキテクトを目指す道もあります。チームリーダーやプロジェクト責任者としての役割強化を伴い、コミュニケーション能力や調整力も重要視されます。

・転職やフリーランスとしての活用
資格を活かして設計・構築フェーズにステップアップしたり、転職・フリーランス活動の幅が広がる事例も多く、キャリアの自由度が向上します。

主催者リンク

情報処理推進機構(IPA)
https://www.ipa.go.jp/shiken/mousikomi/cbt_sg_fe.html

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