| 難易度 | ★★★☆☆ (普通) |
| おススメ度 | ★★★★☆ |
| 受験資格 | 誰でも受験可能 |
| 勉強時間 | 約500時間 |
概要
応用情報技術者試験は、ITの世界でひとつステップアップしたい人に向けた資格試験です。基本情報技術者試験で学んだ内容を土台にして、システム開発やネットワーク、セキュリティ、マネジメントなど幅広い知識をもう一段深く理解していくことが求められます。
イメージとしては、ITの基礎を学んだ「プレイヤー」から、チームをまとめたり課題を解決したりできる「頼れる先輩」へ成長していくための入り口といった感じです。試験範囲は確かに広いですが、その分どの分野に進むかを考える良いきっかけにもなります。
また、合格できれば自分の知識やスキルに自信が持てるのはもちろん、就職や転職の場面でもアピールしやすい資格です。勉強を通して、「ITってこんなに奥深いんだ」という発見があるのも魅力のひとつです。
肩肘張らず、「これからITの世界でしっかり力をつけていこう」という気持ちでチャレンジするのにぴったりの試験ですよ。
出題内容と合格基準
試験は午前試験と午後試験に分かれています。
もしどちらかが合格基準点に未達の場合は不合格となり、再受験時には両試験の受験が必要です。
【午前】(四肢択一、150分)
| 出題分野 | 問題数 |
|---|---|
| <テクノロジ系> ・基礎理論 ・コンピュータシステム ・技術要素 ・開発技術 <マネジメント系> ・プロジェクトマネジメント ・サービスマネジメント <ストラテジ系> ・システム戦略 ・経営戦略 ・企業と法務 | 80問 |
合格基準:60点以上/100点
【午後】(記述式、150分)
| 出題分野 | 問題数 |
|---|---|
| ・情報セキュリティ | 1題必須 |
| ①経営戦略 ②情報戦略 ③戦略立案 ・コンサルティングの技法 ④システムアーキテクチャ ⑤サービスマネジメント ⑥プロジェクトマネジメント ⑦ネットワーク ⑧データベース ⑨組込みシステム開発 ⑩情報システム開発 ⑪プログラミング ⑫システム監査 | この中より 10題中 4題選択 |
合格基準:60点以上/100点
試験日
筆記試験。毎年、春(4月)と秋(10月)の特定の日曜日に実施。
※令和8年度試験より、CBT方式(試験会場のPC画面上にて解答)に変更予定。
ご自身の希望する日を選んで受験することができます。
試験地
全国主要都市
受験料
7,500円
合格率
令和6年度秋 : 28.5%
令和6年度春 : 23.6%
令和5年度秋 : 23.2%
令和5年度春 : 27.2%
取得のメリット
・IT分野で一定の評価を受けられ、企業や業界から高い技術力・知識を持つ人材として認められる。
・進学や就職で有利になることがあり、例えば大学推薦試験の対象になったり、専門学校での授業料免除を受けられる場合がある。
・他の高度情報処理技術者試験の一部科目免除が受けられ、中小企業診断士や弁理士の試験科目の一部免除対象にもなる。
・資格手当や報奨金が支給されるケースが多く、収入アップにつながりやすい。
・プロジェクトリーダーなどのリーダーポジションに就きやすくなり、キャリアアップの第一歩となる。
・業界内での認知度が高く、転職や案件受注で有利に働くことも多い。
・読解力や専門知識があると見なされるため、職場でのコミュニケーションや即戦力として期待される。
ステップアップ
・次のステップとして「高度情報処理技術者試験」への挑戦が一般的です。応用情報技術者合格者は、この上位試験の一部科目(特に午前Ⅰ)が免除されるため効率的にスキルアップが可能です。
・具体的には、プロジェクトマネージャ試験(PM)、ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験、情報処理安全確保支援士などの専門性の高い資格が人気です。
・クラウド時代に対応したAWS認定資格やAzure Administratorなどのクラウド・セキュリティ関連資格も、キャリア拡大に有効です。
・ステップアップは自分のキャリア目標や興味分野に合わせて選択することが重要で、技術力強化だけでなくマネジメント力習得を目指す場合もあります。
・資格取得後はプロジェクト管理や大規模システム設計など上流工程へ関わりやすくなり、昇進や転職にも有利です。また資格や実務経験を職務経歴書に明記することで評価が上がります。
主催者リンク
情報処理推進機構(IPA)
https://www.ipa.go.jp/shiken/mousikomi/cbt_sg_fe.html
